はい皆さんいかがお過ごしでしょうかjpslotusです。
昨年末から痛めた腰のせいで、まともにジテンシャも乗れずおかげでこんな午前中からブログの更新なんぞをやっております(笑)。
まぁ1週間空けてしまったこともあるんですけどね。
で、そんな自転車に乗れない中でも昨年10月に入手したホイール、カンパニョーロ・ボーラ33WTOの実力の程はいかがだったのかという事をお話しないとイカンなと思いましてですね。
ある程度サイクリングロードで距離を走り、沖縄ライドでも使ってみましたがやはりよく進むホイールです。
ハブベアリングの回転はスーッと滑るような感覚で私が持っているもう一つのホイール、ロルフプリマと比べても遜色なく、現行のシマノ・アルテグラホイールのヌルヌルっとした感覚を更に繊細にしたような感じ。
ゼロ発進加速も素晴らしく、カンパ独自のG3組スポークの掛かりの良さの恩恵は確実にあります。
掛かりが良い=ホイールの縦剛性が高い=乗心地は硬い。と思われるかもしれませんが、これが不思議と乗り心地もマイルド。
昔使っていた事のあるゾンダもそうでしたがスポークの組み方に秘密があるのか、カンパホイールのこの辺の乗心地の良さは独自に検証したいところでもあります。
リムハイトは低めの33mmなので人気のある45mmよりは若干空気抵抗に劣るかもしれませんが、それでもその分の軽さもありますから巡行も文句なしですし横風で振られることもほぼありません。
そして追い風、特に斜め後ろからの追い風に乗ると無双の巡行能力を発揮してくれます。
沖縄ライドではそれなりに長い距離を走りましたが平地でも坂道でも垂れる事無く走破できましたし、回転の滑らかさの恩恵で脚もかなり残せます。
ライダーの身体への負担という面で言えば、私のような完全ホビー系の非力ライダーとしては例えが大げさかもしれませんが、
ボーラ使ってりゃ足攣らない。
そんな気さえしてきます。(笑)
結論として、100%買って良かったと思えるホイールでございます。
おかげで用途の被るLUN HYPERはつつがなく売却致しました。
自転車趣味を始めてからこっち色んなホイールを使ってきましたが、このボーラ33WTOはオールラウンドホイールとしてはかなり理想に近いホイールです。
が、人生いろいろホイールも色々。
世の中にはもっと他のメーカーの、もっと違うホイールは沢山あり、そのホイールメーカーの理念や解釈によって自転車のホイールと一括りにできないそれぞれの乗り味があるはずです。
そんなロードバイク用ホイールメーカーの中でひときわ異彩を放つメーカーが日本に存在しております。
それがGOKISO
正式には、近藤機械製作所という愛知県の会社が制作するホイールの事なのですが、これがもうね、唯一無二の独自っぷりでして。
この近藤機械製作所さん、本来は航空機ジェットエンジンの軸受けなどを作っている会社で、その軸受けの構造を応用して自転車のホイールを作っております。
正確に言えば、ホイールハブの構造に応用してます。
こうしてカットモデルの写真見てもなんのこっちゃと思われるに違いありませんが、弾性体衝撃吸収構造というメカニズムでして、路面からの衝撃をハブ外側で吸収して内側のベアリング部分へは衝撃が伝わりにくい構造にすることにより常にベアリングの回転を一定に保つ働きをしているそうです。
つまり回転体としてもっとも重要なベアリングが衝撃による瞬間的な変形や圧迫摩擦を受けないので従来のハブと比べると圧倒的にスムーズに回るという事ですね。
この図からしても従来のハブと比べてかなり複雑な事が解ります。
デメリットとしては、ここまで複雑であるがゆえに他社高級ホイールと比べると圧倒的に重いこと。
前後セットで2000g弱もあるのでロードバイクのエントリーモデル完成車についてくるようないわゆる「鉄下駄ホイール」と同じくらいの重さ。ちなみにボーラ33WTOは1500gくらい。
ですがGOKISOはハブの回転能力によって絶対的な重さは関係なくなるという理論だそうで、それが正しければ各ホイールメーカーが性能をアピールするための最も重要な指標をある意味覆すことになります。
まさに唯我独尊。
なので色んなホイールを試してきた人としては、
一度でいいから乗ってみてぇ。
という衝動に駆られるわけです(笑)。
とはいえこのGOKISOホイール、おいそれと手が出るようなお値段ではなく、ディスクブレーキ仕様でなんと、
580000え~ん¥
チ~ン♪
ホイールの値段だけでミドルクラスの完成車一台買えちゃうような驚愕のプライス。
それでも他のメーカーには出来ない事をやっている唯一無二のGOKISOホイール。
もうこの際思い切って買うだけ買ってダメだったらすぐ売ってもいいか。。。
などと前々から思いを巡らせていたのですが、実は昨年末のとある日、お買い物ついでに江戸川河川敷の寅さん記念館で一休みしていたらですね、いかにも只モノではない自転車に乗ったいかにもダンディーなオジサンがやってきまして。
よくよく見たらその自転車、
ミューラーのチタンフレームにGOKISOホイール。
もうその瞬間に条件反射で声かけましたね。
で、GOKISOの乗心地どうですか?とか色々とお話して、自分もチタンバイクにボーラWTOホイールですなんて紹介したら、
「それなら今度ホイール交換して一緒に走りませんか?私もWTOに興味あるので。」
と、それはそれは渡りに船なお話が!!!
願ってれば思いは実現するモンだ。(笑)
という訳で先日その方(Tさん)と寅さん記念館で再会し、念願のGOKISOホイールを試乗してまいりました。
お借りしたGOKISOを履いた私のクオリス。
おぉ、我ながらなかなかカッコいい。
というわけで、前置きものすごく長くなりましたので乗ってみての感想は次回へ続く。