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仕事以外真剣。

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「真剣にやれ!仕事じゃねぇんだ!」人生の師と仰ぐタモリ氏の名言に従って生きることに決めました。

カテゴリ:Movie( 35 )

はいみなさんどうもこんばんわjpslotusです。

最近寒さに負けて全然ジテンシャ乗れてません。
まぁそれは別にどうでもいいんですけど。


さて、本日お話しますのは、昨年末のボヘミアン・ラプソディ以来の映画のお話。
今回観てきましたのは、この作品です。















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ファースト・マン




1969年、人類が初めて月面に降り立ったNASAのアポロ11号。
その船長として人類初の月面歩行を成し遂げたニール・アームストロングのお話です。

アポロ11号から今年でもう50年も経つんですね、もちろん私はその頃まだ生まれておりませんが、ひそかに宇宙マニアの為(笑)、その功績は充分存じ上げております。

そして宇宙モノの映画と言えばライトスタッフ、アポロ13、2001年宇宙の旅をはじめ、日本でも惑星探査機はやぶさを題材にした各作品や宇宙兄弟などの映画を私も観た事がありますが、その中でも実話をベースにした映画であるためとても楽しみにしておりました。


主役のニール・アームストロングを演じるのはラ・ラ・ランドのライアン・ゴズリング。

まあそんなこんなで観賞してきたわけですが。

NASAによる宇宙飛行士候補の募集と資格テスト、宇宙空間での長期滞在を確立したジェミニ計画、その後のアポロ1号の火災事故など、アポロ11号が月面着陸に成功するまでのプロセスがニールの人生を中心にほぼ余すところなく描写されております。

映像自体も何というか、1960年代にフィルム撮影されたかのような不鮮明感が意図的に創り出されているようで、あたかも当時のフッテージを見ているような感覚になります。
もっともロケットの発射や宇宙空間でのロケット切り離しはまんま当時の記録映像だと思われますが。


そういった意味では、当時の知られざる事実や苦労などを垣間見れる興味深い内容であったと思います。

ですが。


こと娯楽としての映画の基準で見たらこれはいかがなものかと。
先程、ニールの人生を中心にほぼ余すところなく描写されていると言いましたが、それが一番問題。

今まで見た宇宙モノ、それも実話モノの何が良いかって、一つのテーマに沿ったそれに携わる者たちのそれぞれの視点、つまりパイロット、管制官、開発者、時に報道の立場の人間、それら各々が違う角度で捉えた視点が作品の中で一つにまとまって映画としての完成度を高めているモノが、この映画ではニールただ一人、百歩譲ってニールとその奥さんの2つの視点しか見えてこない。

そりゃあニール・アームストロング本人が題材の映画だからしょーがないじゃんってのももちろんありますけど、それにしても壮大な宇宙のお話が一人の人間の単一視点で撮られてみると、ここまでつまんなくなりますかね?って思っちゃったりするわけですよ。


そもそもニールと言う人間が、幼子を病気で亡くした時にはさすがに感情を抑えきれなくなったりもしますが、事実人類で初めて月面を歩くと言う歴史に残る偉業を偶然ではなく、選ばれた「人類の代表」として成し遂げる事を許されるほどの極めて優秀な人材であり、いかなる事態においても常に冷静で最善の判断と行動の出来るエリートじゃないですか。

人類史上の偉大な人間であることは疑いの余地はありませんが、それじゃ物語の主役としてはあまりにも淡白でつまらないってことですよ。

久しぶりの宇宙モノだと思って期待しながらイキオイ観に行ったわけですが、観終わって感じたのは勝手に期待していたぶん肩すかし食らいまくって独り相撲のまま敗けたようなやるせなさ。


なんだかなぁこれ・・・
ご覧になられた方がいれば色々反論もあるかもしれませんが、私個人的にはハッキリ言って駄作としか言いようがありませんゴメンナサイ。(笑)
by jpslotus2000 | 2019-02-15 18:10 | Movie | Comments(0)
はいみなさんどうもこんばんわjpslotusです。

本日、ようやく観に行きたかった映画を観てきました。
今秋話題の最新作。皆さんご覧になりましたでしょうか。
















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ボヘミアン ラプソディ



イギリスの伝説のロックバンド、クイーンの伝記映画です。
11月9日から公開されておりましたので、観に行ったのも遅いくらいなんですがとにかくやっと観に行けました。

1970~80年代にかけて唯一無二の絶対的ロックバンドでしたクイーン。
カリスマ的ボーカルだったフレディ・マーキュリーがHIVにより91年に死去するまで、数々のメガヒットを飛ばしてきたため未だに日本でも根強いファンがたくさんいる事と思います。

かく言うワタシもクイーンの晩年からその存在を知り、フレディ死去のニュースにショックを受けたことを覚えています。

リアルタイムでその存在を知らない若い世代にも、クイーンは知らなくともその曲はどこかで絶対に聞いたことはあるはずで、映画のタイトルであるボヘミアン・ラプソディをはじめ伝説のチャンピオン、キラー・クイーン、レディオ・ガガ、地獄へ道連れ、そしてウィー・ウィル・ロック・ユーなど数々の名作を残します。

で、この映画の中でもそんなクイーンの名曲をたっぷり堪能できるのはもちろん、バンドの結成からメジャーになってからの生活と葛藤、そして伝説の1985年のライブ・エイドでのパフォーマンスを観る物を引き付ける程劇的かつ正確に描かれており、伝記映画であるとは言え娯楽映画としても非常に楽しめる作品に仕上がっております。

なにせクイーンのメンバーの4人が、映画が進むほどに本人の姿とダブり、しまいには役者が演じているとは思えなくなるほどにソックリに見えてくるから不思議。
特にジョン・ディーコン役のジョセフ・マゼロがもぉ私にはまったくもってジョンにしか見えない。(笑)

もちろんフレディ役のラミ・マレックの演技も素晴らしいと言うか、乗り移ったが如く生前のフレディの動きとか、クセとか、細かなしぐさまで完璧に再現していて渾身の演技とはこういう事を言うととても感心致しました。


娯楽映画としても楽しめると言いましたが、やっぱりリアルタイムでクイーンを知っている世代には是非ご覧頂きたいし、その世代の方々にとっては間違いなく当時の思い出がよみがえってくる映画だと思います。
実際私の隣に座ってたオバチャン最後のライブエイドのシーンで号泣してた。(笑)


しかし映画の中でクイーンの名曲をとても楽しめるのですが、実は私一番好きなクイーンの曲と言えばドント・ストップ・ミー・ナウなんですけど、映画の中では出てこなかった。そこだけがちょっと残念だったなー・・・

と思ったら、終わった後のエンドロールのBGMがそうだった。
個人的にはこれがちょっとしたボーナス的に嬉しかったりして。(笑)

まぁそんなボヘミアン・ラプソディ。
見ていない方は今度のお休みに映画館へすぐ向かってください。
話題作なのでまだ公開している映画館多いと思いますので。クイーン知らなくても音楽好きなら大満足保証しますよ♪
by jpslotus2000 | 2018-11-27 20:07 | Movie | Comments(0)
はいみなさんどうもこんばんわjpslotusです。

今回は久しぶりに映画のご紹介です。
今回は、こちら。















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15時17分、パリ行き




クリント・イーストウッド監督の最新作です。
2015年にヨーロッパ高速鉄道・タリス列車内で起こった無差別テロ事件がテーマのノンフィクション映画です。


列車内に乗り込んだモロッコ系イスラム過激派のテロリストに敢然と立ち向かった旅行中のアメリカ人青年3人組がこの映画の主人公。
この事件の凄いところは、乗客が500人以上もいる列車内と言う密室で起こった無差別テロにもかかわらず、誰一人犠牲者が出ることなく収束したところ。
損害は首を撃たれた客が一人と、青年一人が犯人制圧時にナイフで親指と後頭部を切りつけられただけ。

テロリストに勇敢にも立ち向かい、勝利した3人の青年たちはその後フランス大統領から名誉勲章を授与され、本国でも当時のオバマ大統領との面会や、地元サクラメントでは「地元の英雄」と大きな祝福を受けたそうな。

ちなみにこの3人の青年

・アレク・スカラトス
・スペンサー・ストーン
・アンソニー・サドラー

ですが、この映画でイーストウッド監督は前代未聞のキャスティングを決行。
何と、






主演が本人。



しかも本人達にとどまらず、ほかの乗客や犯人制圧後に乗り込んだフランス警察も全員当事者、本人だそうです。
まさか犯人役も本人、とはいかなかったようですが。(笑)

演技力が不可欠(当たり前だけど)な映画の主役を全く素人の本人が演じるって、どんなんだよと思って観てきましたが、3人が幼馴染なこと、アレクさんとスペンサーさんは現役の軍人で、しかもアレクさんはアフガニスタン駐留経験もあり、二人とも筋肉隆々でテロに立ち向かうと言う話に充分な説得力をもつ体格であること、そして何より本人が演じる事で限りなくリアリティーが追求できること。

そういった条件でイーストウッド監督はキャスティングに前代未聞の決断を下したのではないでしょうか。
確かに演技力は見ていてお世辞にも高いとは言えないし、そういった意味では映画としての完成度も疑問を持たざるを得ません。

ですが事実として、この3人もそうですが他の出演者の皆さんもテロ事件と対峙した恐怖がトラウマにはならなかったのか、よくこのオファーを受けてよく演技が出来たものだとその精神の強さにただ感心。

首に銃弾を受けた最も重傷な被害者も本人だし、スペンサーさんだって実際犯人からナイフで思いっきり切り付けられてるのに。

キャスティングは確かにチャレンジングだけど結果的に本人が演じる事で興行としての映画ではなく、記録再現としての映画の価値をイーストウッド監督は求めたのでしょうか。
その意味では、おそらく当初は俳優の起用を当然考えたでしょうけど、多分本人達に会って事件の事実を取材していくにつれ、監督は「本人達にやってもらった方がいいだろう」と考えたのでしょう。
さすがと言えばさすがと言うか、イーストウッド監督らしいと言えば納得できるというか、そんな作品に仕上がっております。


ちなみに映画の最後のところで本人達がフランス大統領から勲章を授与されるシーンがあるのですが、その家族の映像は合成だと思うけど、基本これ多分当時の実写映像ですよね、スペンサーさんなんて負った傷で包帯とギブス姿なのに軍人らしく直立不動なのが何となくカッコいい。


これもまた、娯楽として鑑賞するにはちょっと無理がありますけど、無差別テロ事件という恐怖に立ち向かい、己の勇気をもって人命を救った青年たちに対する敬意としてとても印象に残る映画ではございました。
by jpslotus2000 | 2018-03-16 17:35 | Movie | Comments(0)
はいみなさんどうもこんばんわjpslotusです。

本日、休日でございました。
でも自転車乗ってません。(笑)
今日は、映画を観に行ってました。
制作中の時から公開を楽しみにしていた映画、ついに上映されたのでね。
で、その映画ですが、こちらです。
















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ハドソン川の奇跡




2009年1月15日に、ニューヨークで起こった実際の航空事故が題材の映画です。
航空史上での正式名称は、USエアウェイズ1549便不時着水事故と呼ばれておりまして、ニューヨーク・ラガーディア空港から離陸したばかりの1549便が飛来してきた鳥の群れをエンジンに吸い込み(バードストライク)、両エンジン破壊・推力ゼロ状態のなか、大都市マンハッタンを流れるハドソン川に不時着となるも乗員乗客155人全員が生還と言う快挙を成し遂げ、これをニューヨーク州知事が「ハドソン川の奇跡」と呼んだ事にこの映画のタイトルは由来します。


事故が起こった当時、世界中のメディアはこぞってこの奇跡を報じ、1549便機長だったチェズレイ・サレンバーガー氏は英雄として称えられたことは覚えている方も多いと思います。

しかしこの映画は、そういった表向きの報道があった後のお話がメインでして、つまり事故後の国家運輸安全委員会の、「不時着以前に空港に戻れたのではないか?」、「エンジンは事故後も動いていたのではないか?」といった状況検分によってサレンバーガー氏と、副操縦士のジェフリー・B・スカイルズ氏とも厳しい追及を受けることとなる部分がメイン。


かなり前に、デンゼル・ワシントン主演のフライトという映画をご紹介した記憶がありますが、あの物語の流れが実話になったようなものです。
もちろん機長本人は酒もクスリもやってないわけですが。(笑)

まあ早い話、基本は裁判映画と言う事なんですけど。

もちろん実際の話として国家運輸安全委員会に関係者はもれなく諮問されるだろうし、事故である以上はその原因と責任の所在を追求するのは当然だと思いますが、調査官がいかにも機長にその責任を負わせようとしているのは過剰演出かなとは思いますけどね。


ですが、この映画の魅力としてはそこに緊張感が生まれるのでやむを得ないところでしょうか。
しかし主演のトム・ハンクスも、副操縦士役のアーロン・エッカートも相変わらずいい仕事しますね。
間違いなく優秀なパイロットで、自らの行動に自信を持っているのだが事故調査の結果次第ではキャリアを失ってしまうプレッシャーと闘わなければならない苦悩っていうのかな、そんな難しい役回りを見事にこなしてますし、そして何より監督のクリント・イーストウッドですよ。実話を基にした映画ってノンフィクションで作り上げるより遥かに難しいと思うんですよ。実際に起こった事だから過度に脚色できるわけないし、でも映画としての完成度も当然求められる中でよくここまで映像を組み立てられるよなぁー、と感心します。


サレンバーガー機長とスカイルズ副操縦士はもちろん、この事故を描く中で他の人たちの視点も別軸で取り入れているわけです。
例えば乗客からの視点、乗客をパニックにさせないように冷静な措置を取る乗務員の視点、不時着に至る最後の瞬間まで何とか空港への帰還を果たさんと必死な管制官、着水を目撃後に一刻も早く救出に向かうハドソン川のフェリー船長とNY警察航空隊などなど・・・
そういった所の切り口は、監督の以前の作品、例えば「インビクタス」でも感じる事が出来ましたけど、これで映画としてのスリリングな部分を見事に創り出していると思います。


この映画の最後のシーンでトム・ハンクス扮するサレンバーガー機長が、これらすべての関係者の努力に感謝する旨を発言するシーンがありますが、実際その通りなんでしょうね。そうでなければ「ハドソン川の奇跡」だの、「ニューヨークの良心」だの、そんな言葉で記憶される事も無かっただろうし、機長の判断と操縦技術が群を抜いて高かったところで救助が遅ければ全員生還なんて事もあり得なかったかもしれないわけですから。


基本的に好きな映画のジャンルがノンフィクションで、私の好きなトム・ハンクスとアーロン・エッカートが出演してて、なおかつお気に入りのイーストウッド監督作品ですから私的には当然大満足の映画ですし、ほかの皆さんにもぜひ見てもらいたい映画です。イーストウッド監督の映画の作り方を観るという意味でも。


しかしこの映画のアーロン・エッカートの本当に最後のひとセリフには思わず笑った。
小憎らしい演出しますわぁ。(笑)
by jpslotus2000 | 2016-09-29 19:10 | Movie | Comments(0)
はい皆さんいかがお過ごしでしょうかjpslotusです。

今月の2日から、自転車好きには見逃せない映画が公開されておりまして。
なので本日、映画館へ足を運んでおりました。
その映画とは、これ。

















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疑惑のチャンピオン



ランス・アームストロングと言う名前を誰でも一度は耳にしたことがあると思います。
自転車の事など興味ない人でも大体知っているツール・ド・フランスという自転車レースの世界一大イベントがあるのですが(ちなみに今現在開催中。)、そのレースを1999年から2005年まで7連覇を果たし、ロードレースファンから神と崇められた彼ですが、その後ドーピングの使用を認めたことによりその記録は剥奪、自転車競技会からも現在は追放されている人物です。


プロ選手となって間もなく癌に侵され、生存確率が僅かなところから奇跡の復活。
そしてツール7連覇までの間に行われた能力向上のためのドーピング、そしてそのドーピング疑惑を追うジャーナリスト。
ランスの現役時代のいわゆる「闇の世界」がとても生々しく描写されており、本当に自転車が好きで、本当にスポーツが好きな人にとっては「もうやめてくれよ。。。」って思うくらいにグロテスクなカネと勝利と名誉の為に魂を売った一人の男の物語です。


昨年末に観た映画、「PANTANI~海賊と呼ばれたサイクリスト~」も、サイクルロードレースに絶えずついて回るドーピングの疑惑がテーマになっていましたが、ドキュメント映画だったあの映画と違って、今回の映画はノンフィクションと言えども作られた脚本なので多少表現が過剰な演出もあると思います。
ですがかつてランスが所属したチームが完全に「彼の為のチーム」だったこと、チームが組織ぐるみでドーピングを行い、巧妙な計画で検査をすり抜けていたこと、絶対無敵の存在に上り詰め、そこからの転落を恐れた挙句、後戻りできなくなったというか、しようと考える事すら無く悪魔に魂を売り続けた描写は秀逸。


実際ランスが活躍した時代、TVで観ていた私にとっても彼は無敵の存在で、憧れであり、神のような人物でした。
そんな彼の走りをリアルタイムで観ていた世代だからこそ、この映画でベン・フォスターが演じるランスの人生の経緯は事実であっても、実際の彼は映画で描かれているドーピングに対して罪悪感を微塵も感じないただの欲望の亡者でなく、実際は少しでも薬物に関して後ろめたさは有りながらもそれを絶つことが出来なかったむしろ一人の弱い人間であってほしい。
もっともどちらにしろ取り返しのつかない事をしていたことには変わりないのですが。


彼が現役だった頃のあのツールでの絶対的強さは観る者に衝撃を与え、その後長い年月を経てドーピングの使用を告白した時は多くの人々を失望させました。
そんなランス・アームストロングと言う人間を知る者、そして自転車を愛する全ての人々に観て頂きたい。

そしてこの映画を観終わった後、おそらく皆さんこう思われるはずです。







スポーツとはまず何よりも、楽しむ事が一番の目的でなければならない。」と。
by jpslotus2000 | 2016-07-04 18:23 | Movie | Comments(0)
はいみなさんどうもこんばんわjpslotusです。

本日は、映画のお話をひとつ。
新作ではなく、レンタルDVDで観た映画なのですがね。

















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太秦ライムライト



2014年に公開された映画なのですが、大体的に公開された映画ではないので、ある意味知る人ぞ知る映画と言えると思うのですが、私的には、どうして今までこの映画の存在を知らなかったのか、悔しいというか何というか、当時知っていれば是非映画館で観たかったと思えるような作品でございました。






かつて「日本のハリウッド」と呼ばれた京都・太秦。

太秦の日映撮影所に所属する香美山(福本清三)は、斬られ役一筋のベテラン大部屋俳優だが、時代劇の減少に伴い出番が減ってきていた。
そんなある日、長年続いたテレビ時代劇『江戸桜風雲録』まで打ち切られ、主演の尾上(松方弘樹)は香美山に「また斬らせてくれ」と言い残して太秦を去る。
斬られ役としての出番を完全に失った香美山は、映画パークのチャンバラショーに出演することになった。


映像作品での出番がない日々を送るなか、香美山は新人女優のさつき(山本千尋)と出会う。

どんな状況でも稽古を怠らないその姿に惹かれたさつきは香美山に殺陣の指導を請い、二人はいつしか師弟関係となる。やがてさつきは時代劇での殺陣をきっかけに、東京で活躍しスター女優となる。


時が経ち、『江戸桜風雲録』の劇場版の制作が決定。さつきは尾上と共に主演に抜擢される。
久々の太秦での撮影を喜ぶさつきだったが、香美山は体調を崩して引退しており、いつの間にか大切なものを失っていたことに気づく。

さつきは香美山の故郷を訪れ、かたくなに復帰を拒否する彼に稽古を申し込み、映画への出演を懇願する。

一か月後、香美山は撮影所にいた。尾上との約束を果たすために。
そして、最愛の弟子さつきに斬られるために……。





みなさんは福本清三という役者さんをご存知ですか?
現在までおよそ半世紀もの間、時代劇の斬られ役などで数えきれないほどの出演歴を持つ「名も無き役者」でして、そのキャリアから畏敬の念を込めて、「5万回斬られた男」との異名を持つ大ベテラン俳優さんです。

その功績が注目され、ハリウッド映画「ラスト・サムライ」にも寡黙な侍役で出演歴もあり、そしてとうとうこの映画で役者歴50年にして初、そして唯一の主演を果たすことになりました。


で、この映画ですけど、その福本先生の半生の自伝のような、それともわざわざ福本先生に主演をやって欲しいが為に脚本書いたような映画と言うか、時代劇の斬られ役にスポットを当てた映画だけにもぉね、卑怯なまでに主演は福本先生以外ありえない。(笑)

衰退していく時代劇の中で、日に日に行き場を失っていく斬られ役の大部屋俳優たち。
あるものは東京へ、またあるものは役者の道を諦めていく中で、時代劇と共に生き続ける香美山。
実際の福本先生には仕事のオファーが無くなるなんてことは無さそうですが。(笑)


この映画の流れ全体からすると、多分もっと長い尺撮ってたと思うんですよ。
色んな理由でカットしちゃったとこあるんじゃないかな?と。
例えば、さつきが東京でトップスターになっているのもイキナリだし、あれだけ旧来の時代劇を毛嫌いしていたプロデューサーが、何で土壇場で考え変えちゃってるのか、そんなとこの流れが唐突な感じは否めない。
あと、「新感覚時代劇」とか言って昔の時代劇と対照的な脚本・ロケで番組をつくる流れがあるのですが、その意図的なダサさがちょっとやり過ぎかな。主演の若手俳優も、実際いくらなんでもこんなヤツいねぇよ。的な。


しかし福本先生が主演と言う事で、殺陣師の峰蘭太郎とか、松方弘樹さんとか、合田雅吏とか、多分出演オファーが来た時に一も二も無く即決快諾したんじゃなかろうか。そう思えるくらい、映画の中で楽しんで演技をしているのがよくわかります。

やっぱり殺陣のシーンですね。
終盤の松方弘樹の立ち回りと、福本先生が峰蘭太郎と木刀で稽古をつけるシーンなんて鳥肌モノのカッコ良さ。

そして主演女優の山本千尋がまたすごい。
殺陣もうまくこなしてるし、若手にしては時代劇の中でも全然違和感なし。
と思って調べてみたらこの人、太極拳の武術選手権でジュニアクラス世界一獲ってます。つまりガチアスリート女優。
そりゃ刀の扱い上手いわけだわ。この特技生かしていけば本格派アクション女優として間違いなく食っていける。
それに何より、アクションやってる時の目ヂカラがとんでもなくハンパない。
当時17、18歳かそこらのはずなんですけど、全然高校生の目ヂカラじゃねぇ。もうこの目のカッコよさだけでワタクシお気に入りの女優さんランキングに余裕でノミネートですわ。とにかくこの人カッコいい。


そんなわけで、長い事脇役としてのキャリアを積み重ねていた福本先生の唯一の主演作。
時代劇の斬られ役の悲哀やその裏に隠れた努力。
そして純粋な師弟愛などが詰め込まれた良作です。


当時なぜ大体的に公開されなかったのか、もっと中身のない退屈な映画もたくさんある中で、本当に邦画の良さを味わえるこの映画が、公開から2年過ぎた今となってもDVDなり何なりでもっと沢山の方々に是非知ってもらいたい。

この映画を観終わった時、心からそう思った次第です。
by jpslotus2000 | 2016-03-18 18:47 | Movie | Comments(0)
はいどうもみなさんこんばんわjpslotusです。

今月はなんてか、ちょっと映画づきました。とは言え18日公開のスターウォーズを観に行く予定はありませんが。(笑)
今回ご紹介する映画は、こちら。
















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杉原 千畝



今となってはご存知の方も多いと思いますが、この杉原千畝という人物は第二次世界大戦中に外交官として赴任したリトアニア・カウナスにおいて本国の命令に背いてまでナチスに追われていたユダヤ人に日本の入国ビザを発行し、後年「日本のシンドラー」と呼ばれた人物です。

彼がユダヤ人に発行したビザは2000枚以上、それによって生き永らえたユダヤ人は約6000人とも言われ、そして現在、そのユダヤ人たちの子孫は世界に4万人いるとのこと。

しかし終戦後の彼の待遇は、「政府の指示に背いた」事実の為に外務省からその功績をあたかも抹殺されたかのような扱いを受け、公的な名誉回復は彼の死後何年も後の2000年に果たされる事となりました。

もっとも彼の存在が日本でクローズアップされたのも1993年に映画「シンドラーのリスト」が公開された事による影響が大きく、それまではまさしく「知る人ぞ知る」存在ではありました。


で、現在では人道的英雄として世界中にその名を知られている杉原千畝ですが、これまで日本では舞台やTV特別ドラマで作品化されてはおりましたが、不思議な事に映画化されていなかったのですね。
意外な感じはしますが、今回ようやく映画化されたと言う事で、観てまいりました。


杉原千畝を演じるのは、唐沢敏明、妻・幸子は小雪が演じております。
唐沢敏明は申し分ないですけど、小雪は演技云々ではなく、もう少し「純和風」的なルックスの女優さんが良かったなーというのが私の印象。
まぁ演技自体はさすがなんですけどね。

で、ストーリーなのですが、実話を基にした映画なので難しいとは思うのですが、全体的にクライマックスシーンと呼べるものが希薄になっちゃったかなと。

もちろんユダヤ人にビザを発給するところがハイライトには違いないんですけど、その部分を映画のほとんどの時間に費やして脚本作ればもっと緊張感出たと思います。

ですがこの映画、杉原千畝の満州外交官時代からリトアニア、ベルリン、ルーマニア・ブカレストでの勤務を経て終戦を迎えるまでが映画の流れになっているので、リトアニア時代だけクローズアップするわけにはいかなかった感じですね。

ただその代わり、彼が発行した「命のビザ」を利用したユダヤ人達の逃避行と、その旅先での彼らの命をつなげた人たちの事もきっちり描かれていて、出来る限り千畝以外の「人道的英雄」も紹介しなければならないという努力が見て取れます。
そりゃそうですよね、いくら杉原千畝がビザ発給しても、渡航先の役人がそれを認めなければユダヤ人達の命はつながらなかったはずですからね(ウラジオストク総領事代理・根井三郎や、JTB社・大迫辰雄など)。いわゆる、「命のバトン」の事をしっかりとこの映画に撮り込みたかったのでしょう。


これもこれで、娯楽として見る映画としてははっきり言って無理があります。
脚本自体も何となく淡々としていて映画としては心に残りにくいというか、印象の薄さは否めない感じ。

でも、ようやく日本のシンドラー・杉原千畝の話が映画化された。この事実だけでボク的には充分です。
史実に限りなく近い脚本とも思えますので、歴史のお勉強にもいい素材だと思います。
by jpslotus2000 | 2015-12-16 21:03 | Movie | Comments(0)
はいみなさんどうもこんばんわjpslotusです。

本日は、ここ最近で2回目の映画のお話。
なんか興味をひかれる映画が立て続けでしてね。
で、本日ご紹介する映画は、こちら。

















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海難 1890




この映画、日本・トルコ友好90周年、エルトゥールル号遭難事故125周年記念映画と言う事です。

エルトゥールル号遭難事故というのは多分あまり知られていないと思いますけどボク的には、

「あ、この事件ようやく映画化されたかぁ。」
と言った感じの感慨があります。
とは言えボクもこの歴史事実知ったの10年前くらいですけどね。

で、エルトゥールル号遭難事故というのは、1890年に明治天皇からの親書の返礼の為に当時のオスマン帝国から派遣された軍艦・エルトゥールル号が、帰路台風に遭い現在の和歌山県樫野沖で座礁・沈没し、500名以上の死者を出した大惨事の事なのですが、この時の生存者救護と死者・行方不明者捜索などに尽力した地元民のお話は、なんでもトルコの歴史の教科書に載っているとか。
なのでこの事件の事は現在では歴史的にトルコ人の方がよく知っているらしいです。


「どこの者でも構わん、助けなあかんのや!!」


目の前の現実に利益や打算を考えず、ただ人間の本質のまま、助けを求める者に手を差しのべた小さな漁村の民の真心から広がった国家間の友好は、決して消える事はないと証明する事件がそれから100年近くを経た1985年に起こります。


1985年、イラン・テヘラン。
当時イラン・イラク戦争の只中にあったイラン共和国にイラクのフセイン大統領から、

「今から48時間以降にイラン領空を飛行する飛行機は、たとえ民間機であれすべて打ち落とすこととする。」

当然在イランの各国民は48時間以内に自国の飛行機で避難するわけですが、イランまでの直行便のない日本人だけが取り残される事態に。
当時の日本政府、航空会社も、「帰路の安全が保障されていない」という理由で救援機の派遣を断念します。

絶望に暮れる在イランの日本人。
だがタイムリミットがあとわずか数時間というところで、2機の救援機がイラン空港に降り立ちます。
その救援機を飛ばした航空会社は、「トルコ航空」。トルコ政府が大使館からの要請で日本人救済の為に緊急手配した飛行機でした。

多くの在イラントルコ人も帰国を急いだ中で、自身は更に危険を伴う陸路での脱出を選び、優先的に日本人を救援機に乗せたその時のトルコ人達の人を助ける真心は、エルトゥールル号遭難事故と全く無関係ではないはず。

この映画は、その1890年と1985年の出来事をいわゆるバトン形式でストーリーを繋いだ映画になります。


出演キャストははっきり言って私のよく知らない俳優さんばかりなのでこの演技がどうのとか、これなら他の役者さんの方が、とかそういった印象は無かったですけど、トルコ人俳優?のケナン・エジェと、主演女優の忽那汐里は2つのストーリーに一人二役で出演。

忽那さんって申し訳ないが私初めて出演作品見たんですけど、それほど演技がうまいと思ったわけではないですが、1890年のエピソードの方は喋る事が出来ない人物設定なので表情、動作ですべてを表現するしかないわけですけど、なかなかよく頑張っている感じがして他の出演作も見てみたくなりました。
1985年のエピソードの方では英語のセリフもありましたけど、発音完璧じゃん。と思ったら調べてみるとこの人、オーストラリア生まれなんですってね、そりゃネイティブだわ、失礼しました。(笑)


キャストはさておき、史実を基にした映画なんですけど、やっぱり歴史的にこういう事実があったという意味で広い世代の方々に観ていただきたい映画ではあります。
そして日本・トルコ友好記念映画という事の極めつけに、実はこの映画のエンドロールの最後になんと現トルコ大統領からのビデオメッセージが収録されてまして、一番最後にこれまたビックリしました。
トルコでの試写会にそのエルドアン大統領と、トルコ訪問していた阿部首相が同席したらしく、名実ともにまさしく国家友好の記念映画と言う事です。


そして、1890年から1985年。
100年近くを経て良心の架け橋を通した両国。
イランへ救援機を派遣した後、「なぜトルコは日本人救済の為に危険を冒して救援機を飛ばしたのか?」との質問に、当時の駐日トルコ大使は一言、こう答えたと言います。





「エルトゥールル号の時の、借りを返しただけです。」


と。



人間は言葉、文化、宗教、理念などを持つ地球上でもっとも知性の高い生物かもしれません。
しかし生物である以上、本能が行動の基盤である事は否定できない事実だと思います。


だから憎しみが憎しみを呼び、そこに争いが生まれる。
でもだからこそ逆に、感謝が感謝を呼び、そこに友好が生まれることもあるのではないでしょうか。


実際のところトルコ国民の全てが日本に友好的なのかどうかは私にはわかりません。
でも少なくとも、国家的なレベルとしては非常に良い関係にあると思います。
だから日本とトルコの友好関係は、その正の連鎖でエルトゥールル号の悲劇から今までも、そしてこれからも続いていってほしいと切に願う。


この映画を見た後、そんな感慨に浸ることが出来るのは決して私だけではないはずです。
by jpslotus2000 | 2015-12-09 20:10 | Movie | Comments(0)
はい皆さん12月になりました師走ですいかがお過ごしでしょうかjpslotusですこんばんわ。

本日は、いつ振りでしょうか超久しぶりになりますが映画のお話です。

今回ご紹介するのは、こちら。
















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PANTANI ~海賊と呼ばれたサイクリスト~



今じゃ映画の話も自転車絡みかって声も聞こえてきそうですが。(笑)


この映画は、1990年代に活躍した今や伝説のクライマー、マルコ・パンターニのドキュメント映画です。
ドキュメント映画なので、純粋に映画が好きという方にはキビシいわけなんですけど、その昔にご紹介したこともあるアイルトン・セナのドキュメント映画みたいな感じです。

しかも日本ではセナみたいに有名な人というわけではないので、この映画も今現在は単館上映。
新宿のシネマカリテでのみ上演されてます。ええ、もちろん新宿まで観に行ってたわけですが。

で、このマルコ・パンターニというロードレーサーですが、1998年にジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスを総合優勝し、同一年に「ダブルツール」を達成した現在最後の選手になります。
山岳での圧倒的な強さとスキンヘッドにバンダナ、そしてピアスと言った風貌から「海賊」とのニックネームで人気を博した不世出のクライマーでした。

折しも彼が活躍していた当時、ワタクシ的第一次自転車ブームの真っ最中でして、ヤン・ウルリッヒ、リシャール・ヴィランク、パヴェル・トンコフやトニー・ロミンゲルなどと鎬を削っていた彼をスカパーなんかでよく映像を追っかけていた思い出があります。

そして、その時代に蔓延したドーピングスキャンダルの黒い影の記憶もまた然り。

そんな混沌とした時代に不動のエースだったパンターニ。
しかし彼もアイルトン・セナのように純粋に誰よりも速く走ること、純粋にアスリートであることを追い求める中で、現在のプロスポーツ界では無視できないカネと政治の犠牲者となってしまったような気がしてなりません。

そんな外的圧力と、ドーピングスキャンダルによるマスコミの好奇の目に晒された彼の繊細な心は徐々に崩壊へと向かっていき、そして2004年2月14日、イタリアの地元に近い二ミリの街のホテルの一室で非業の死を遂げているのが発見されました。
そんな彼の栄光と挫折、強すぎるが為、純粋であったが為の悲劇の生涯を収めたドキュメントです。


とにかく、全盛期の彼の山岳での走りは神の領域でしたね。
1997年のツール・ド・フランス13ステージのラルプ・デュエズは自転車乗りの間では今でも語り草になってますが、その2日後の15ステージのたった1度のアタックでライバルを一瞬にして置き去りにしたナイフが如き切れ味も私の中では非常に衝撃的だった思い出があります。











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彼の写真の中で最も有名なうちの一枚。
おそらく97年のラルプ・デュエズの時のものだと思います。
見よ、後ろの観衆を。


この翌年、98年には先ほどお話した通り、ダブルツールを達成して、彼のキャリアは絶頂を迎えます。
しかし翌年、ジロ・デ・イタリア連覇目前に不可解なドーピング検査で陽性と判断され、失格の裁定が下されます。
この検査に関しては現在もその行程が疑問視されており、彼が亡くなった今、その真偽は永遠にグレーのままと言う事でしょう。
しかしたとえ結果が黒であれ白であれ、当時の彼が自身の主張を通すチャンスは果たしてあったでしょうか?

中には自らの選手生命と引き換えに、声高に反ドーピングを叫んだクリストフ・バッソンスという選手もいます。
しかしパンターニがバッソンスと同じ事をするには、彼は繊細過ぎ、何よりもあまりにも有名になり過ぎていたのではないかと。

チームスポンサーからは利益を要求され、団体からは政治的圧力をかけられ、そしてマスコミからは尊厳を搾り取られ、ただ純粋に速く走る為に自転車に乗る事も出来ず、頼れる者も無く失意に苛まれた悲劇のチャンピオン。


2000年のツール・ド・フランスで彼と総合を争ったランス・アームストロングは、その後自らドーピングを行っていたことを認め、全ての記録を剥奪されました。
パンターニに関しては、現在の検査方法で検証したうえでは他有力選手ともども、ドーピング使用の疑いがあるとのこと。
しかし当時の検査方法ではそれはドーピングとして認められておらず、その為に彼の成績は残されたままではあります。
ドーピングが良い事だとは万に一つも私は思いません。
しかしドーピングを行った選手にはそれ相応の理由は必ずあり、それが自発的なものなのか、それとも他者が強制的に関与した物なのか、もしくは当人が知らないうちに行われていた可能性だってあるはずです。
ドーピング検査での結果といった表面上の事実のみを取り上げ、その根底にある問題に目を背けるがごとき報道や、その矢面に立たされる選手たちがまるで「蜥蜴の尻尾」のように扱われているような印象を、この映画からもそうですが、パンターニの死や、バッソンスの不遇や、アームストロングの告白から感じずにはいられません。

元来スポーツというものは純粋に自己の鍛錬によって他者との競争に打ち勝つこと、記録を伸ばすことが本質であり、そこに金銭や政治が介入すればそれはビジネスでありスポーツなどでは無くなる。

そういった意味では、極論としてどんなに鍛錬を重ねても金銭や物品的利益に与る事のないアマチュアこそが真のアスリートであるという結論に辿り着いてしまう。

そのアマチュアや趣味でスポーツを楽しんでいる一般人が憧れる先にプロのアスリートが存在するならば、自転車乗りとして彼の死の意味や、プロ選手になったが為の苦悩をこのドキュメント映画から汲み取り、一人一人がそれに対して考える必要があるんじゃないかな?って、この映画を観終わった時、ふとそう思った次第です。
by jpslotus2000 | 2015-12-03 22:51 | Movie | Comments(0)
はいどうもこんばんわjpslotusです。

本日、雨が降っております。
丁度良かった。入院前から観に行きたかった映画、やっと観に行くことが出来ました。
というわけで、今回ご紹介する映画ですけどね。


















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繕い裁つ人



映画「しあわせのパン」を制作した三島有紀子監督の作品です。
「しあわせのパン」の、あの世界観は私も結構好きでしたので、観に行くまでとても楽しみにしてました。

ただ今回はオリジナルの脚本ではなく、原作コミックの映画化らしいのですがね。
まぁボク読んでないんで原作と同じとか違うとか、そんな先入観なしであくまで映画としてのストーリーしか解りませんが。




神戸にあるオーダーメイド洋裁店の二代目、南市江(中谷美紀)のもとには先代からの顔見知りのお客さんが仕立て直しなどで集い、市江もその仕事や先代がデザインした洋服のリファインなどで満足していた。そんな南洋裁店の服のブランド化を薦めるデパートの営業・藤井(三浦貴大)に対して、「着る人の顔の見えない服など作れない。」と、全く聞く耳を持たない。

「南洋裁店の服は世界で一着だけの一生もの。」

その信念とともに生きる市江だが、藤井と出会い、仕事を進めていくうちに封印していた想いが少しずつ彼女の心を動かしていく。



三島監督らしい、一つの仕事に人生をかけて生きる人たちの日常の中のドラマを独特の感覚で表現するこの世界観は期待通り。

そしてそういった人たちが作り上げる作品にはそれを手にした人が一生をかけて愛する事の出来る価値があると言う事も監督はよくわかってらっしゃる。

この映画は洋服がテーマですが、服だけじゃない。時計とか、バッグとか、万年筆とか、自転車のフレームとか(笑)、大量生産大量消費が当たり前のこの時代でも、一生ものと呼ばれる作品というのは素材をただ形にするのではなく、素材に命を吹き込む事ができる「職人」と呼ばれる人たちもどこかに必ずいるし、その吹き込まれた命に自分の分身を感じながら一生大事にそれを使う人もいる。
考えてみればこれほど贅沢なことって他に無いんだな。

もちろん大量生産大量消費が現在の先進国の経済を支えてきた事は間違いないと思います。
でもそうやって作られたものって、確かに「使う人の思い」なんて考えられてるわけなんかないし、使う側だって最大公約数的に計算されたデザインの普及品に思い入れなんて感じることもない。

だからこそ、どんなものでもいいから何か一つくらいは自分が一生大事にできるような「自分だけの為に作られたもの」を手に入れたいと思うし、本当の豊かな生活ってそういうものじゃないかな、って思うわけです。

ましてや市江のように、使う人の顔が見えるモノ作りとか、オーナーに一生使っていただけるものを作れる誇りを感じられる人生なんて大多数の人にとっては幻想であり、お伽噺であり、ある意味茶番ですらあるかもしれない。

でも理想であり、憧れであり、だからこそそれを生業とする本物の職人には誇りを感じるのではないかと思うわけです。

まぁとにかく、そんな「一生もの」の持つ素晴らしさとか、そういったものを感じることができるいい映画です。

これ観た後、自分にとっての一生ものを何か見つけてみたくなるかもしれませんよ。

何もそれがルイ・ヴィトンじゃなくても、ロレックスじゃなくても、パーカーじゃなくても、デローザじゃなくてもいいんです。
有名ブランドでなくとも自分が手に取って、心を通わせることが出来ると思ったもの、そこには間違いなく職人さんの真心が込められているはずですから。
by jpslotus2000 | 2015-02-18 18:23 | Movie | Comments(0)