My Favorite Movies.24
日本は先週末、大雪でして。
雪かき難儀しました。
まぁそれはおいといて。
久しぶりに映画観てきました。
RUSH
この映画、私の趣味的にどストライクなので、公開前から絶対観に行こうと決めていました。
何がストライクなのかって、
1970年代のF-1の世界のお話。
もちろん実話に基づいた映画。
そして監督があのロン・ハワード。
1970年代中ごろにライバル関係だったトップドライバーの2人、ニキ・ラウダとジェームズ・ハント。
ラウダは1975、77、84年のワールドチャンピオンで、ハントは1976年のチャンピオン。
その2人のF-1前から76年、ハントがチャンピオンを取るまでのライバル関係と、そしてそこから生まれる友情の物語です。
っていうか、実話とは言えこーんな解る人しかわからない話をよく映画化しようと思ったもんだよなぁ…
F-1の世界ならセナxプロストとか、そっちのほうが有名だろうに。
でも、実際この時代のこの2人には確かにドラマがあります。
もちろん私もその時代の記憶があるわけではないので、過去の映像を見たり、文献を読んだことがあるだけですがね。
そして、私の一番好きな映画監督、ロン・ハワードが作っているのだからそりゃぁ期待も膨らむってもんです。
ハワード監督が作った実話の映画と言えば、「アポロ13」、「ビューティフル・マインド」、「フロストXニクソン」などありますけど、これら過去の作品に劣らず、徹底的にリアリティーを追求しながら映画の完成度を考えて細かい部分に創作を盛り込む手腕はさすが。
そしてカット割りやセリフを合わせるテンポなんかは「フロストXニクソン」の時のリズム感に似てます。とても緊張感があって引き付けられます。
肝心の映像なのですが、これがね、相変わらず気持ち悪いほどリアル。
1976年のニュルブルクリンクでのラウダの大事故、それによる火傷跡の特殊メイクのリアル感、そしてその当時のF-1マシンが走る映像。一体どうやって撮影したのか不思議なくらいです。
わざわざ本物を準備したのか、それとも全部VFXなのか解りませんが、なんというリアリティー。
古い時代のレース好きなら超感動モノの映像満載。
そして邦題に「プライドと友情」と付けられているのですが、その2人のレーサーのヒューマンドラマという視点で観ても非常に濃密に描かれていてとにかく素晴らしい。
劇中、大事故から復帰したラウダに向かってハントが、「こうなったのは俺のせいだ」と、危険なレースを中止せず続行を主張した事に対して自責の念を吐露する場面で、それを聞いたラウダが、「だが俺が入院している間、お前が勝利する姿をTVで見て闘志が湧いた。俺をここに戻してくれたのもお前だ。」と返すシーンがあるのですが、本当にこんな会話があったのかは解りません。しかしこの2人なら実際にこんな会話しただろうな、と思えるような気の利いた(?)脚本がまた最高。
ごく一般の方で、1970年代のF-1というごく狭いテーマに精通している人なんてそんなに多くないと思いますが、ヒューマンドラマとしても非常によく出来ておりますので、是非ともご鑑賞ください。
やっぱりロン・ハワード監督最強。マジで。