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仕事以外真剣。

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「真剣にやれ!仕事じゃねぇんだ!」人生の師と仰ぐタモリ氏の名言に従って生きることに決めました。

カテゴリ:Movie( 32 )

はいみなさんどうもこんばんわjpslotusです。

本日、休日でございました。
でも自転車乗ってません。(笑)
今日は、映画を観に行ってました。
制作中の時から公開を楽しみにしていた映画、ついに上映されたのでね。
で、その映画ですが、こちらです。
















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ハドソン川の奇跡




2009年1月15日に、ニューヨークで起こった実際の航空事故が題材の映画です。
航空史上での正式名称は、USエアウェイズ1549便不時着水事故と呼ばれておりまして、ニューヨーク・ラガーディア空港から離陸したばかりの1549便が飛来してきた鳥の群れをエンジンに吸い込み(バードストライク)、両エンジン破壊・推力ゼロ状態のなか、大都市マンハッタンを流れるハドソン川に不時着となるも乗員乗客155人全員が生還と言う快挙を成し遂げ、これをニューヨーク州知事が「ハドソン川の奇跡」と呼んだ事にこの映画のタイトルは由来します。


事故が起こった当時、世界中のメディアはこぞってこの奇跡を報じ、1549便機長だったチェズレイ・サレンバーガー氏は英雄として称えられたことは覚えている方も多いと思います。

しかしこの映画は、そういった表向きの報道があった後のお話がメインでして、つまり事故後の国家運輸安全委員会の、「不時着以前に空港に戻れたのではないか?」、「エンジンは事故後も動いていたのではないか?」といった状況検分によってサレンバーガー氏と、副操縦士のジェフリー・B・スカイルズ氏とも厳しい追及を受けることとなる部分がメイン。


かなり前に、デンゼル・ワシントン主演のフライトという映画をご紹介した記憶がありますが、あの物語の流れが実話になったようなものです。
もちろん機長本人は酒もクスリもやってないわけですが。(笑)

まあ早い話、基本は裁判映画と言う事なんですけど。

もちろん実際の話として国家運輸安全委員会に関係者はもれなく諮問されるだろうし、事故である以上はその原因と責任の所在を追求するのは当然だと思いますが、調査官がいかにも機長にその責任を負わせようとしているのは過剰演出かなとは思いますけどね。


ですが、この映画の魅力としてはそこに緊張感が生まれるのでやむを得ないところでしょうか。
しかし主演のトム・ハンクスも、副操縦士役のアーロン・エッカートも相変わらずいい仕事しますね。
間違いなく優秀なパイロットで、自らの行動に自信を持っているのだが事故調査の結果次第ではキャリアを失ってしまうプレッシャーと闘わなければならない苦悩っていうのかな、そんな難しい役回りを見事にこなしてますし、そして何より監督のクリント・イーストウッドですよ。実話を基にした映画ってノンフィクションで作り上げるより遥かに難しいと思うんですよ。実際に起こった事だから過度に脚色できるわけないし、でも映画としての完成度も当然求められる中でよくここまで映像を組み立てられるよなぁー、と感心します。


サレンバーガー機長とスカイルズ副操縦士はもちろん、この事故を描く中で他の人たちの視点も別軸で取り入れているわけです。
例えば乗客からの視点、乗客をパニックにさせないように冷静な措置を取る乗務員の視点、不時着に至る最後の瞬間まで何とか空港への帰還を果たさんと必死な管制官、着水を目撃後に一刻も早く救出に向かうハドソン川のフェリー船長とNY警察航空隊などなど・・・
そういった所の切り口は、監督の以前の作品、例えば「インビクタス」でも感じる事が出来ましたけど、これで映画としてのスリリングな部分を見事に創り出していると思います。


この映画の最後のシーンでトム・ハンクス扮するサレンバーガー機長が、これらすべての関係者の努力に感謝する旨を発言するシーンがありますが、実際その通りなんでしょうね。そうでなければ「ハドソン川の奇跡」だの、「ニューヨークの良心」だの、そんな言葉で記憶される事も無かっただろうし、機長の判断と操縦技術が群を抜いて高かったところで救助が遅ければ全員生還なんて事もあり得なかったかもしれないわけですから。


基本的に好きな映画のジャンルがノンフィクションで、私の好きなトム・ハンクスとアーロン・エッカートが出演してて、なおかつお気に入りのイーストウッド監督作品ですから私的には当然大満足の映画ですし、ほかの皆さんにもぜひ見てもらいたい映画です。イーストウッド監督の映画の作り方を観るという意味でも。


しかしこの映画のアーロン・エッカートの本当に最後のひとセリフには思わず笑った。
小憎らしい演出しますわぁ。(笑)
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by jpslotus2000 | 2016-09-29 19:10 | Movie | Comments(0)
はい皆さんいかがお過ごしでしょうかjpslotusです。

今月の2日から、自転車好きには見逃せない映画が公開されておりまして。
なので本日、映画館へ足を運んでおりました。
その映画とは、これ。

















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疑惑のチャンピオン



ランス・アームストロングと言う名前を誰でも一度は耳にしたことがあると思います。
自転車の事など興味ない人でも大体知っているツール・ド・フランスという自転車レースの世界一大イベントがあるのですが(ちなみに今現在開催中。)、そのレースを1999年から2005年まで7連覇を果たし、ロードレースファンから神と崇められた彼ですが、その後ドーピングの使用を認めたことによりその記録は剥奪、自転車競技会からも現在は追放されている人物です。


プロ選手となって間もなく癌に侵され、生存確率が僅かなところから奇跡の復活。
そしてツール7連覇までの間に行われた能力向上のためのドーピング、そしてそのドーピング疑惑を追うジャーナリスト。
ランスの現役時代のいわゆる「闇の世界」がとても生々しく描写されており、本当に自転車が好きで、本当にスポーツが好きな人にとっては「もうやめてくれよ。。。」って思うくらいにグロテスクなカネと勝利と名誉の為に魂を売った一人の男の物語です。


昨年末に観た映画、「PANTANI~海賊と呼ばれたサイクリスト~」も、サイクルロードレースに絶えずついて回るドーピングの疑惑がテーマになっていましたが、ドキュメント映画だったあの映画と違って、今回の映画はノンフィクションと言えども作られた脚本なので多少表現が過剰な演出もあると思います。
ですがかつてランスが所属したチームが完全に「彼の為のチーム」だったこと、チームが組織ぐるみでドーピングを行い、巧妙な計画で検査をすり抜けていたこと、絶対無敵の存在に上り詰め、そこからの転落を恐れた挙句、後戻りできなくなったというか、しようと考える事すら無く悪魔に魂を売り続けた描写は秀逸。


実際ランスが活躍した時代、TVで観ていた私にとっても彼は無敵の存在で、憧れであり、神のような人物でした。
そんな彼の走りをリアルタイムで観ていた世代だからこそ、この映画でベン・フォスターが演じるランスの人生の経緯は事実であっても、実際の彼は映画で描かれているドーピングに対して罪悪感を微塵も感じないただの欲望の亡者でなく、実際は少しでも薬物に関して後ろめたさは有りながらもそれを絶つことが出来なかったむしろ一人の弱い人間であってほしい。
もっともどちらにしろ取り返しのつかない事をしていたことには変わりないのですが。


彼が現役だった頃のあのツールでの絶対的強さは観る者に衝撃を与え、その後長い年月を経てドーピングの使用を告白した時は多くの人々を失望させました。
そんなランス・アームストロングと言う人間を知る者、そして自転車を愛する全ての人々に観て頂きたい。

そしてこの映画を観終わった後、おそらく皆さんこう思われるはずです。







スポーツとはまず何よりも、楽しむ事が一番の目的でなければならない。」と。
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by jpslotus2000 | 2016-07-04 18:23 | Movie | Comments(0)
はいみなさんどうもこんばんわjpslotusです。

本日は、映画のお話をひとつ。
新作ではなく、レンタルDVDで観た映画なのですがね。

















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太秦ライムライト



2014年に公開された映画なのですが、大体的に公開された映画ではないので、ある意味知る人ぞ知る映画と言えると思うのですが、私的には、どうして今までこの映画の存在を知らなかったのか、悔しいというか何というか、当時知っていれば是非映画館で観たかったと思えるような作品でございました。






かつて「日本のハリウッド」と呼ばれた京都・太秦。

太秦の日映撮影所に所属する香美山(福本清三)は、斬られ役一筋のベテラン大部屋俳優だが、時代劇の減少に伴い出番が減ってきていた。
そんなある日、長年続いたテレビ時代劇『江戸桜風雲録』まで打ち切られ、主演の尾上(松方弘樹)は香美山に「また斬らせてくれ」と言い残して太秦を去る。
斬られ役としての出番を完全に失った香美山は、映画パークのチャンバラショーに出演することになった。


映像作品での出番がない日々を送るなか、香美山は新人女優のさつき(山本千尋)と出会う。

どんな状況でも稽古を怠らないその姿に惹かれたさつきは香美山に殺陣の指導を請い、二人はいつしか師弟関係となる。やがてさつきは時代劇での殺陣をきっかけに、東京で活躍しスター女優となる。


時が経ち、『江戸桜風雲録』の劇場版の制作が決定。さつきは尾上と共に主演に抜擢される。
久々の太秦での撮影を喜ぶさつきだったが、香美山は体調を崩して引退しており、いつの間にか大切なものを失っていたことに気づく。

さつきは香美山の故郷を訪れ、かたくなに復帰を拒否する彼に稽古を申し込み、映画への出演を懇願する。

一か月後、香美山は撮影所にいた。尾上との約束を果たすために。
そして、最愛の弟子さつきに斬られるために……。





みなさんは福本清三という役者さんをご存知ですか?
現在までおよそ半世紀もの間、時代劇の斬られ役などで数えきれないほどの出演歴を持つ「名も無き役者」でして、そのキャリアから畏敬の念を込めて、「5万回斬られた男」との異名を持つ大ベテラン俳優さんです。

その功績が注目され、ハリウッド映画「ラスト・サムライ」にも寡黙な侍役で出演歴もあり、そしてとうとうこの映画で役者歴50年にして初、そして唯一の主演を果たすことになりました。


で、この映画ですけど、その福本先生の半生の自伝のような、それともわざわざ福本先生に主演をやって欲しいが為に脚本書いたような映画と言うか、時代劇の斬られ役にスポットを当てた映画だけにもぉね、卑怯なまでに主演は福本先生以外ありえない。(笑)

衰退していく時代劇の中で、日に日に行き場を失っていく斬られ役の大部屋俳優たち。
あるものは東京へ、またあるものは役者の道を諦めていく中で、時代劇と共に生き続ける香美山。
実際の福本先生には仕事のオファーが無くなるなんてことは無さそうですが。(笑)


この映画の流れ全体からすると、多分もっと長い尺撮ってたと思うんですよ。
色んな理由でカットしちゃったとこあるんじゃないかな?と。
例えば、さつきが東京でトップスターになっているのもイキナリだし、あれだけ旧来の時代劇を毛嫌いしていたプロデューサーが、何で土壇場で考え変えちゃってるのか、そんなとこの流れが唐突な感じは否めない。
あと、「新感覚時代劇」とか言って昔の時代劇と対照的な脚本・ロケで番組をつくる流れがあるのですが、その意図的なダサさがちょっとやり過ぎかな。主演の若手俳優も、実際いくらなんでもこんなヤツいねぇよ。的な。


しかし福本先生が主演と言う事で、殺陣師の峰蘭太郎とか、松方弘樹さんとか、合田雅吏とか、多分出演オファーが来た時に一も二も無く即決快諾したんじゃなかろうか。そう思えるくらい、映画の中で楽しんで演技をしているのがよくわかります。

やっぱり殺陣のシーンですね。
終盤の松方弘樹の立ち回りと、福本先生が峰蘭太郎と木刀で稽古をつけるシーンなんて鳥肌モノのカッコ良さ。

そして主演女優の山本千尋がまたすごい。
殺陣もうまくこなしてるし、若手にしては時代劇の中でも全然違和感なし。
と思って調べてみたらこの人、太極拳の武術選手権でジュニアクラス世界一獲ってます。つまりガチアスリート女優。
そりゃ刀の扱い上手いわけだわ。この特技生かしていけば本格派アクション女優として間違いなく食っていける。
それに何より、アクションやってる時の目ヂカラがとんでもなくハンパない。
当時17、18歳かそこらのはずなんですけど、全然高校生の目ヂカラじゃねぇ。もうこの目のカッコよさだけでワタクシお気に入りの女優さんランキングに余裕でノミネートですわ。とにかくこの人カッコいい。


そんなわけで、長い事脇役としてのキャリアを積み重ねていた福本先生の唯一の主演作。
時代劇の斬られ役の悲哀やその裏に隠れた努力。
そして純粋な師弟愛などが詰め込まれた良作です。


当時なぜ大体的に公開されなかったのか、もっと中身のない退屈な映画もたくさんある中で、本当に邦画の良さを味わえるこの映画が、公開から2年過ぎた今となってもDVDなり何なりでもっと沢山の方々に是非知ってもらいたい。

この映画を観終わった時、心からそう思った次第です。
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by jpslotus2000 | 2016-03-18 18:47 | Movie | Comments(0)
はいどうもみなさんこんばんわjpslotusです。

今月はなんてか、ちょっと映画づきました。とは言え18日公開のスターウォーズを観に行く予定はありませんが。(笑)
今回ご紹介する映画は、こちら。
















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杉原 千畝



今となってはご存知の方も多いと思いますが、この杉原千畝という人物は第二次世界大戦中に外交官として赴任したリトアニア・カウナスにおいて本国の命令に背いてまでナチスに追われていたユダヤ人に日本の入国ビザを発行し、後年「日本のシンドラー」と呼ばれた人物です。

彼がユダヤ人に発行したビザは2000枚以上、それによって生き永らえたユダヤ人は約6000人とも言われ、そして現在、そのユダヤ人たちの子孫は世界に4万人いるとのこと。

しかし終戦後の彼の待遇は、「政府の指示に背いた」事実の為に外務省からその功績をあたかも抹殺されたかのような扱いを受け、公的な名誉回復は彼の死後何年も後の2000年に果たされる事となりました。

もっとも彼の存在が日本でクローズアップされたのも1993年に映画「シンドラーのリスト」が公開された事による影響が大きく、それまではまさしく「知る人ぞ知る」存在ではありました。


で、現在では人道的英雄として世界中にその名を知られている杉原千畝ですが、これまで日本では舞台やTV特別ドラマで作品化されてはおりましたが、不思議な事に映画化されていなかったのですね。
意外な感じはしますが、今回ようやく映画化されたと言う事で、観てまいりました。


杉原千畝を演じるのは、唐沢敏明、妻・幸子は小雪が演じております。
唐沢敏明は申し分ないですけど、小雪は演技云々ではなく、もう少し「純和風」的なルックスの女優さんが良かったなーというのが私の印象。
まぁ演技自体はさすがなんですけどね。

で、ストーリーなのですが、実話を基にした映画なので難しいとは思うのですが、全体的にクライマックスシーンと呼べるものが希薄になっちゃったかなと。

もちろんユダヤ人にビザを発給するところがハイライトには違いないんですけど、その部分を映画のほとんどの時間に費やして脚本作ればもっと緊張感出たと思います。

ですがこの映画、杉原千畝の満州外交官時代からリトアニア、ベルリン、ルーマニア・ブカレストでの勤務を経て終戦を迎えるまでが映画の流れになっているので、リトアニア時代だけクローズアップするわけにはいかなかった感じですね。

ただその代わり、彼が発行した「命のビザ」を利用したユダヤ人達の逃避行と、その旅先での彼らの命をつなげた人たちの事もきっちり描かれていて、出来る限り千畝以外の「人道的英雄」も紹介しなければならないという努力が見て取れます。
そりゃそうですよね、いくら杉原千畝がビザ発給しても、渡航先の役人がそれを認めなければユダヤ人達の命はつながらなかったはずですからね(ウラジオストク総領事代理・根井三郎や、JTB社・大迫辰雄など)。いわゆる、「命のバトン」の事をしっかりとこの映画に撮り込みたかったのでしょう。


これもこれで、娯楽として見る映画としてははっきり言って無理があります。
脚本自体も何となく淡々としていて映画としては心に残りにくいというか、印象の薄さは否めない感じ。

でも、ようやく日本のシンドラー・杉原千畝の話が映画化された。この事実だけでボク的には充分です。
史実に限りなく近い脚本とも思えますので、歴史のお勉強にもいい素材だと思います。
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by jpslotus2000 | 2015-12-16 21:03 | Movie | Comments(0)
はいみなさんどうもこんばんわjpslotusです。

本日は、ここ最近で2回目の映画のお話。
なんか興味をひかれる映画が立て続けでしてね。
で、本日ご紹介する映画は、こちら。

















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海難 1890




この映画、日本・トルコ友好90周年、エルトゥールル号遭難事故125周年記念映画と言う事です。

エルトゥールル号遭難事故というのは多分あまり知られていないと思いますけどボク的には、

「あ、この事件ようやく映画化されたかぁ。」
と言った感じの感慨があります。
とは言えボクもこの歴史事実知ったの10年前くらいですけどね。

で、エルトゥールル号遭難事故というのは、1890年に明治天皇からの親書の返礼の為に当時のオスマン帝国から派遣された軍艦・エルトゥールル号が、帰路台風に遭い現在の和歌山県樫野沖で座礁・沈没し、500名以上の死者を出した大惨事の事なのですが、この時の生存者救護と死者・行方不明者捜索などに尽力した地元民のお話は、なんでもトルコの歴史の教科書に載っているとか。
なのでこの事件の事は現在では歴史的にトルコ人の方がよく知っているらしいです。


「どこの者でも構わん、助けなあかんのや!!」


目の前の現実に利益や打算を考えず、ただ人間の本質のまま、助けを求める者に手を差しのべた小さな漁村の民の真心から広がった国家間の友好は、決して消える事はないと証明する事件がそれから100年近くを経た1985年に起こります。


1985年、イラン・テヘラン。
当時イラン・イラク戦争の只中にあったイラン共和国にイラクのフセイン大統領から、

「今から48時間以降にイラン領空を飛行する飛行機は、たとえ民間機であれすべて打ち落とすこととする。」

当然在イランの各国民は48時間以内に自国の飛行機で避難するわけですが、イランまでの直行便のない日本人だけが取り残される事態に。
当時の日本政府、航空会社も、「帰路の安全が保障されていない」という理由で救援機の派遣を断念します。

絶望に暮れる在イランの日本人。
だがタイムリミットがあとわずか数時間というところで、2機の救援機がイラン空港に降り立ちます。
その救援機を飛ばした航空会社は、「トルコ航空」。トルコ政府が大使館からの要請で日本人救済の為に緊急手配した飛行機でした。

多くの在イラントルコ人も帰国を急いだ中で、自身は更に危険を伴う陸路での脱出を選び、優先的に日本人を救援機に乗せたその時のトルコ人達の人を助ける真心は、エルトゥールル号遭難事故と全く無関係ではないはず。

この映画は、その1890年と1985年の出来事をいわゆるバトン形式でストーリーを繋いだ映画になります。


出演キャストははっきり言って私のよく知らない俳優さんばかりなのでこの演技がどうのとか、これなら他の役者さんの方が、とかそういった印象は無かったですけど、トルコ人俳優?のケナン・エジェと、主演女優の忽那汐里は2つのストーリーに一人二役で出演。

忽那さんって申し訳ないが私初めて出演作品見たんですけど、それほど演技がうまいと思ったわけではないですが、1890年のエピソードの方は喋る事が出来ない人物設定なので表情、動作ですべてを表現するしかないわけですけど、なかなかよく頑張っている感じがして他の出演作も見てみたくなりました。
1985年のエピソードの方では英語のセリフもありましたけど、発音完璧じゃん。と思ったら調べてみるとこの人、オーストラリア生まれなんですってね、そりゃネイティブだわ、失礼しました。(笑)


キャストはさておき、史実を基にした映画なんですけど、やっぱり歴史的にこういう事実があったという意味で広い世代の方々に観ていただきたい映画ではあります。
そして日本・トルコ友好記念映画という事の極めつけに、実はこの映画のエンドロールの最後になんと現トルコ大統領からのビデオメッセージが収録されてまして、一番最後にこれまたビックリしました。
トルコでの試写会にそのエルドアン大統領と、トルコ訪問していた阿部首相が同席したらしく、名実ともにまさしく国家友好の記念映画と言う事です。


そして、1890年から1985年。
100年近くを経て良心の架け橋を通した両国。
イランへ救援機を派遣した後、「なぜトルコは日本人救済の為に危険を冒して救援機を飛ばしたのか?」との質問に、当時の駐日トルコ大使は一言、こう答えたと言います。





「エルトゥールル号の時の、借りを返しただけです。」


と。



人間は言葉、文化、宗教、理念などを持つ地球上でもっとも知性の高い生物かもしれません。
しかし生物である以上、本能が行動の基盤である事は否定できない事実だと思います。


だから憎しみが憎しみを呼び、そこに争いが生まれる。
でもだからこそ逆に、感謝が感謝を呼び、そこに友好が生まれることもあるのではないでしょうか。


実際のところトルコ国民の全てが日本に友好的なのかどうかは私にはわかりません。
でも少なくとも、国家的なレベルとしては非常に良い関係にあると思います。
だから日本とトルコの友好関係は、その正の連鎖でエルトゥールル号の悲劇から今までも、そしてこれからも続いていってほしいと切に願う。


この映画を見た後、そんな感慨に浸ることが出来るのは決して私だけではないはずです。
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by jpslotus2000 | 2015-12-09 20:10 | Movie | Comments(0)
はい皆さん12月になりました師走ですいかがお過ごしでしょうかjpslotusですこんばんわ。

本日は、いつ振りでしょうか超久しぶりになりますが映画のお話です。

今回ご紹介するのは、こちら。
















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PANTANI ~海賊と呼ばれたサイクリスト~



今じゃ映画の話も自転車絡みかって声も聞こえてきそうですが。(笑)


この映画は、1990年代に活躍した今や伝説のクライマー、マルコ・パンターニのドキュメント映画です。
ドキュメント映画なので、純粋に映画が好きという方にはキビシいわけなんですけど、その昔にご紹介したこともあるアイルトン・セナのドキュメント映画みたいな感じです。

しかも日本ではセナみたいに有名な人というわけではないので、この映画も今現在は単館上映。
新宿のシネマカリテでのみ上演されてます。ええ、もちろん新宿まで観に行ってたわけですが。

で、このマルコ・パンターニというロードレーサーですが、1998年にジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスを総合優勝し、同一年に「ダブルツール」を達成した現在最後の選手になります。
山岳での圧倒的な強さとスキンヘッドにバンダナ、そしてピアスと言った風貌から「海賊」とのニックネームで人気を博した不世出のクライマーでした。

折しも彼が活躍していた当時、ワタクシ的第一次自転車ブームの真っ最中でして、ヤン・ウルリッヒ、リシャール・ヴィランク、パヴェル・トンコフやトニー・ロミンゲルなどと鎬を削っていた彼をスカパーなんかでよく映像を追っかけていた思い出があります。

そして、その時代に蔓延したドーピングスキャンダルの黒い影の記憶もまた然り。

そんな混沌とした時代に不動のエースだったパンターニ。
しかし彼もアイルトン・セナのように純粋に誰よりも速く走ること、純粋にアスリートであることを追い求める中で、現在のプロスポーツ界では無視できないカネと政治の犠牲者となってしまったような気がしてなりません。

そんな外的圧力と、ドーピングスキャンダルによるマスコミの好奇の目に晒された彼の繊細な心は徐々に崩壊へと向かっていき、そして2004年2月14日、イタリアの地元に近い二ミリの街のホテルの一室で非業の死を遂げているのが発見されました。
そんな彼の栄光と挫折、強すぎるが為、純粋であったが為の悲劇の生涯を収めたドキュメントです。


とにかく、全盛期の彼の山岳での走りは神の領域でしたね。
1997年のツール・ド・フランス13ステージのラルプ・デュエズは自転車乗りの間では今でも語り草になってますが、その2日後の15ステージのたった1度のアタックでライバルを一瞬にして置き去りにしたナイフが如き切れ味も私の中では非常に衝撃的だった思い出があります。











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彼の写真の中で最も有名なうちの一枚。
おそらく97年のラルプ・デュエズの時のものだと思います。
見よ、後ろの観衆を。


この翌年、98年には先ほどお話した通り、ダブルツールを達成して、彼のキャリアは絶頂を迎えます。
しかし翌年、ジロ・デ・イタリア連覇目前に不可解なドーピング検査で陽性と判断され、失格の裁定が下されます。
この検査に関しては現在もその行程が疑問視されており、彼が亡くなった今、その真偽は永遠にグレーのままと言う事でしょう。
しかしたとえ結果が黒であれ白であれ、当時の彼が自身の主張を通すチャンスは果たしてあったでしょうか?

中には自らの選手生命と引き換えに、声高に反ドーピングを叫んだクリストフ・バッソンスという選手もいます。
しかしパンターニがバッソンスと同じ事をするには、彼は繊細過ぎ、何よりもあまりにも有名になり過ぎていたのではないかと。

チームスポンサーからは利益を要求され、団体からは政治的圧力をかけられ、そしてマスコミからは尊厳を搾り取られ、ただ純粋に速く走る為に自転車に乗る事も出来ず、頼れる者も無く失意に苛まれた悲劇のチャンピオン。


2000年のツール・ド・フランスで彼と総合を争ったランス・アームストロングは、その後自らドーピングを行っていたことを認め、全ての記録を剥奪されました。
パンターニに関しては、現在の検査方法で検証したうえでは他有力選手ともども、ドーピング使用の疑いがあるとのこと。
しかし当時の検査方法ではそれはドーピングとして認められておらず、その為に彼の成績は残されたままではあります。
ドーピングが良い事だとは万に一つも私は思いません。
しかしドーピングを行った選手にはそれ相応の理由は必ずあり、それが自発的なものなのか、それとも他者が強制的に関与した物なのか、もしくは当人が知らないうちに行われていた可能性だってあるはずです。
ドーピング検査での結果といった表面上の事実のみを取り上げ、その根底にある問題に目を背けるがごとき報道や、その矢面に立たされる選手たちがまるで「蜥蜴の尻尾」のように扱われているような印象を、この映画からもそうですが、パンターニの死や、バッソンスの不遇や、アームストロングの告白から感じずにはいられません。

元来スポーツというものは純粋に自己の鍛錬によって他者との競争に打ち勝つこと、記録を伸ばすことが本質であり、そこに金銭や政治が介入すればそれはビジネスでありスポーツなどでは無くなる。

そういった意味では、極論としてどんなに鍛錬を重ねても金銭や物品的利益に与る事のないアマチュアこそが真のアスリートであるという結論に辿り着いてしまう。

そのアマチュアや趣味でスポーツを楽しんでいる一般人が憧れる先にプロのアスリートが存在するならば、自転車乗りとして彼の死の意味や、プロ選手になったが為の苦悩をこのドキュメント映画から汲み取り、一人一人がそれに対して考える必要があるんじゃないかな?って、この映画を観終わった時、ふとそう思った次第です。
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by jpslotus2000 | 2015-12-03 22:51 | Movie | Comments(0)
はいどうもこんばんわjpslotusです。

本日、雨が降っております。
丁度良かった。入院前から観に行きたかった映画、やっと観に行くことが出来ました。
というわけで、今回ご紹介する映画ですけどね。


















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繕い裁つ人



映画「しあわせのパン」を制作した三島有紀子監督の作品です。
「しあわせのパン」の、あの世界観は私も結構好きでしたので、観に行くまでとても楽しみにしてました。

ただ今回はオリジナルの脚本ではなく、原作コミックの映画化らしいのですがね。
まぁボク読んでないんで原作と同じとか違うとか、そんな先入観なしであくまで映画としてのストーリーしか解りませんが。




神戸にあるオーダーメイド洋裁店の二代目、南市江(中谷美紀)のもとには先代からの顔見知りのお客さんが仕立て直しなどで集い、市江もその仕事や先代がデザインした洋服のリファインなどで満足していた。そんな南洋裁店の服のブランド化を薦めるデパートの営業・藤井(三浦貴大)に対して、「着る人の顔の見えない服など作れない。」と、全く聞く耳を持たない。

「南洋裁店の服は世界で一着だけの一生もの。」

その信念とともに生きる市江だが、藤井と出会い、仕事を進めていくうちに封印していた想いが少しずつ彼女の心を動かしていく。



三島監督らしい、一つの仕事に人生をかけて生きる人たちの日常の中のドラマを独特の感覚で表現するこの世界観は期待通り。

そしてそういった人たちが作り上げる作品にはそれを手にした人が一生をかけて愛する事の出来る価値があると言う事も監督はよくわかってらっしゃる。

この映画は洋服がテーマですが、服だけじゃない。時計とか、バッグとか、万年筆とか、自転車のフレームとか(笑)、大量生産大量消費が当たり前のこの時代でも、一生ものと呼ばれる作品というのは素材をただ形にするのではなく、素材に命を吹き込む事ができる「職人」と呼ばれる人たちもどこかに必ずいるし、その吹き込まれた命に自分の分身を感じながら一生大事にそれを使う人もいる。
考えてみればこれほど贅沢なことって他に無いんだな。

もちろん大量生産大量消費が現在の先進国の経済を支えてきた事は間違いないと思います。
でもそうやって作られたものって、確かに「使う人の思い」なんて考えられてるわけなんかないし、使う側だって最大公約数的に計算されたデザインの普及品に思い入れなんて感じることもない。

だからこそ、どんなものでもいいから何か一つくらいは自分が一生大事にできるような「自分だけの為に作られたもの」を手に入れたいと思うし、本当の豊かな生活ってそういうものじゃないかな、って思うわけです。

ましてや市江のように、使う人の顔が見えるモノ作りとか、オーナーに一生使っていただけるものを作れる誇りを感じられる人生なんて大多数の人にとっては幻想であり、お伽噺であり、ある意味茶番ですらあるかもしれない。

でも理想であり、憧れであり、だからこそそれを生業とする本物の職人には誇りを感じるのではないかと思うわけです。

まぁとにかく、そんな「一生もの」の持つ素晴らしさとか、そういったものを感じることができるいい映画です。

これ観た後、自分にとっての一生ものを何か見つけてみたくなるかもしれませんよ。

何もそれがルイ・ヴィトンじゃなくても、ロレックスじゃなくても、パーカーじゃなくても、デローザじゃなくてもいいんです。
有名ブランドでなくとも自分が手に取って、心を通わせることが出来ると思ったもの、そこには間違いなく職人さんの真心が込められているはずですから。
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by jpslotus2000 | 2015-02-18 18:23 | Movie | Comments(0)
はいどうもみなさんこんばんわjpslotusです。


本日お休みでしてね。
で、なんとなく映画を観に行ってまいりました。

今回は、これ。

















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小野寺の弟 小野寺の姉





早くに両親を亡くし、残された古い一軒家に二人暮らしの姉、より子(片桐はいり)と弟、進(向井理)。

彼女と別れ、恋愛を諦めている弟を何かと気遣うより子、両親を亡くしてからずっと面倒を見てくれた姉に自分より先に早く幸せになってほしいと願う進。

そんな二人の前にそれぞれ突然の出会いが訪れるが姉は弟を、弟は姉を気に掛けるあまり、自分の幸せを追いかける事に臆病になっていた・・・




この映画、実際鑑賞するまでどんなストーリーなのかまったく何にも知らないままだったのですが、上のポスター見た時点で、






無条件で観に行きたくなりましたね。(笑)





このツーショットのインパクトったら破壊力大。
特に片桐はいりが。


で、より子の恋愛対象役が及川光博。
イケメンだが実直で真面目なルートセールスマンって感じの設定なのですが、それなりに役にはまってて見ていて自然でいいですね。

進の相手は山本美月。
こっちはなんてーか、ちょっと違和感あるんですよね。
いやね、美人過ぎるんですよ。それだけなんですけど、そこでかいです。(笑)
恋愛に対してあともう一歩が踏み出せないって、そういう人たくさんいると思うけど、そういう人に共感を持ってもらうとしたら、その為にこんな美人さん使ってどーするのよ。

まぁそれはおいといて。

恋愛コメディーってジャンルになるのでしょうか、片桐はいりと向井理の日常会話のやり取りとか、テンポの良さとか笑わせてくれるし、進の上司役の大森南朋がチョイ役ながらなかなかスパイス効いてたり、楽しめる映画です。

特に驚くようなシナリオもなく、自然と物語がつながる淡々とした流れではありますが、設定の細かいところがほのぼのした雰囲気を作り出してます。

食事を作るときにわざわざ鰹節を削っていたり、唐辛子は生のものを自家で干していたり、より子の勤務先がよくある商店街の昔からあるようなメガネ・宝飾店だったり、何より二人の住んでいる一軒家が昭和時代からそこにあるような古めかしい家屋だったり・・・


そして映画を観終わった時、果たしてこの2人はこれで良かったのか?というか、物語のハッピーエンドって何なのだろう?と、ちょっと不思議な感じになります。

恋愛のクライマックスとしては実際でも起こりがちなお話なのですが、こーして映画を通してみてるとなんか現実ってーのも不思議なことが多いんだな、と気付かされるというかね。


まぁそんなわけで特に肩肘張ることなく、ゆるーく観られるワタクシ好みの映画であることには間違いありませんでした。
みなさんもよろしかったら是非。


ってゆーか俺も彼女とか早く作らねーとな。(笑)
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by jpslotus2000 | 2014-10-26 20:21 | Movie | Comments(0)
はい皆さんどうもお久しぶりですjpslotusです。

日本は先週末、大雪でして。
雪かき難儀しました。

まぁそれはおいといて。

久しぶりに映画観てきました。




















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RUSH




この映画、私の趣味的にどストライクなので、公開前から絶対観に行こうと決めていました。

何がストライクなのかって、
1970年代のF-1の世界のお話。
もちろん実話に基づいた映画。
そして監督があのロン・ハワード。



1970年代中ごろにライバル関係だったトップドライバーの2人、ニキ・ラウダジェームズ・ハント
ラウダは1975、77、84年のワールドチャンピオンで、ハントは1976年のチャンピオン。

その2人のF-1前から76年、ハントがチャンピオンを取るまでのライバル関係と、そしてそこから生まれる友情の物語です。

っていうか、実話とは言えこーんな解る人しかわからない話をよく映画化しようと思ったもんだよなぁ…
F-1の世界ならセナxプロストとか、そっちのほうが有名だろうに。


でも、実際この時代のこの2人には確かにドラマがあります。
もちろん私もその時代の記憶があるわけではないので、過去の映像を見たり、文献を読んだことがあるだけですがね。

そして、私の一番好きな映画監督、ロン・ハワードが作っているのだからそりゃぁ期待も膨らむってもんです。

ハワード監督が作った実話の映画と言えば、「アポロ13」、「ビューティフル・マインド」、「フロストXニクソン」などありますけど、これら過去の作品に劣らず、徹底的にリアリティーを追求しながら映画の完成度を考えて細かい部分に創作を盛り込む手腕はさすが。

そしてカット割りやセリフを合わせるテンポなんかは「フロストXニクソン」の時のリズム感に似てます。とても緊張感があって引き付けられます。

肝心の映像なのですが、これがね、相変わらず気持ち悪いほどリアル。
1976年のニュルブルクリンクでのラウダの大事故、それによる火傷跡の特殊メイクのリアル感、そしてその当時のF-1マシンが走る映像。一体どうやって撮影したのか不思議なくらいです。
わざわざ本物を準備したのか、それとも全部VFXなのか解りませんが、なんというリアリティー。
古い時代のレース好きなら超感動モノの映像満載。

そして邦題に「プライドと友情」と付けられているのですが、その2人のレーサーのヒューマンドラマという視点で観ても非常に濃密に描かれていてとにかく素晴らしい。

劇中、大事故から復帰したラウダに向かってハントが、「こうなったのは俺のせいだ」と、危険なレースを中止せず続行を主張した事に対して自責の念を吐露する場面で、それを聞いたラウダが、「だが俺が入院している間、お前が勝利する姿をTVで見て闘志が湧いた。俺をここに戻してくれたのもお前だ。」と返すシーンがあるのですが、本当にこんな会話があったのかは解りません。しかしこの2人なら実際にこんな会話しただろうな、と思えるような気の利いた(?)脚本がまた最高。


ごく一般の方で、1970年代のF-1というごく狭いテーマに精通している人なんてそんなに多くないと思いますが、ヒューマンドラマとしても非常によく出来ておりますので、是非ともご鑑賞ください。


やっぱりロン・ハワード監督最強。マジで。
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by jpslotus2000 | 2014-02-12 19:45 | Movie | Comments(0)
はいみなさんこんばんわjpslotusです。

ところで皆さん今日は何の日か、ご存知ですね。

1945年8月6日。
当然私は当時のことを知りません。
ですがこの年のこの日、人類史上最悪ともいえる惨禍が起こった事だけは後世に記憶を残していかなければなりません。

というわけで、今日か、でなければ8月15日と日を決めて観に行きたかった映画、みてきました。




















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Emperor




邦題:終戦のエンペラー



終戦直後、GHQ指令として日本に上陸したダグラス・マッカーサーとその側近ボナ・フェラーズ准将を中心とした、昭和天皇の戦争責任をめぐるストーリー。

ちょっと重い題材です。
この映画観るにあたって、休日の割には早起きしてちゃんと一分間黙祷捧げておきました。8時15分。
いや、ホントに。

基本的にノンフィクションのお話なのですが、フェラーズ准将の恋話はあくまでフィクション。
そこで映画としてのストーリーに深みを持たせている感じなのかな、戦争を題材としているだけにハッピーエンドにはなり得ないトコロも。


でストーリーは実際映画館にぜひ足を運んでいただくとして(笑)、このキャスティングの素晴らしさと言ったらないですね。

マッカーサー役にMIBシリーズやBOSS缶コーヒーCMでおなじみトミー・リー・ジョーンズ。
風貌はもちろん、一見ぶっきらぼうな感じや、それでいて百戦錬磨の軍部司令官といった雰囲気。
多分、マッカーサー元帥と聞いて思い浮かぶイメージって(歴史の勉強憶えてる人なら)、みんなこんな感じでないかしらと思うくらいにどストライクです。

フェラーズ准将役にはドラマ「LOST」のマシューフォックス。
フェラーズ本人がどのような人間なのかは知りませんが、真面目で実直なイメージをよく現してます。

そのほか、戦犯・参考人での東条英機に火野正平、近衛文麿役は中村雅俊、内大臣木戸幸一は伊武雅刀。などなど。


一応ハリウッド映画なんですけど、思いっきり日本での興行をメインに考えてるでしょ。
「ラスト・サムライ」の時もそうだったけど、奈良橋陽子のアイディアに違いない。
日本を題材にしたこの手のハリウッド映画の制作には彼女が欠かせない。

実際ハリウッド映画ですが、日本人が観賞した方が欧米人よりずっと深く理解できるでしょうね。
ただ敗戦国の哀愁などではなく、劇中にも言及されている「義・忠誠」などといった、言葉や一過性の行動では説明できない日本人が持つ独特の信念について丹念に描写しているところが。

それだけに、アメリカの映画監督、スタッフがそういった神道の精神を理解し、この映画を作り上げた事に感謝と畏敬と時の流れを感じないわけにはいかんのですよ。

終戦から68年、当の日本人さえも忘れつつある日本古来の美徳や価値観。
そういったものをこの映画観て思い出してください。

特にクライマックスのマッカーサーと昭和天皇の会談シーンは秀逸。
改めて戦中、戦後の歴史の勉強したくなります。





そしてすべての太平洋戦争犠牲者に対して、黙祷。
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by jpslotus2000 | 2013-08-06 21:03 | Movie | Comments(0)