ご乱心リターンズ。②
その軽自動車とは。
マツダ・オートザムAZ-1
ご存じない方もいらっしゃいますかね。
マツダが作った軽ピュアスポーツカーざんす。
こんな車知らねぇよなんてのも当然だと思います。
何せ20年以上も前に作られた軽自動車。
おまけに総生産台数5000台にも満たないわけでして。
しかし。
なんてゆーか、さすが「ガラ軽大国」日本のクルマというか、20年前には軽自動車でも自由な発想が許されていたというか、良くも悪くも唯一無二。
まず、あくまでも運転そのものを楽しむ”だけ”のクルマですから、エンジンはレーシングカーのように座席の後ろ、つまりミッドシップです。
ちなみにボンネットの中はこんな感じ。
ジャッキと、黒いプレートの下にはラジエーター。
そしてこのAZ-1の軽自動車史上唯一無二たらしめる機能がこれ。
なんとガルウイング。
しかもこれ、ただのウケ狙いではなく、スポーツカーらしく車体剛性を高めようとボディーをあれこれやっていたら、フツーのドアだと極めて乗り降りがしにくいことに気付き、
そんならガルウイングにすればいいんじゃね?
という発想でこうなったと言うんだからこの頃のマツダ、そーとー狂ってます。(笑)
ちなみにそこまでしてスポーツ性を追求したこの車の乗り味たるや、更に狂気。
ハンドルなんてちょっと手首を返すだけでスパッと反応するし、「これが軽自動車か?」と思えるくらいボディーしっかりしてるし、ターボが効くとあっという間にのびるのびる。
高速道路なら軽自動車のスピードリミットまで簡単に届くイキオイ。ナイショですけど。(笑)
室内を見れば、純正装備でフルバケットシートなんてのも国産唯一。
しかも運転席はかろうじて僅かに前後スライドしますが、助手席はそんなことさえ出来ません。
フロアに直ボルト留めでやがんの。
その助手席から見た足元スペース。
足を延ばせないどころか片足分のスペースしかない。
一応座席2こあるんでね、2人乗りですけど。
でもこの車はこー言った意味では1人乗りが基本。
こんなんでドライブデートとか行ったら土日のディズニー以上に別れる原因になることうけあい。(笑)
インパネ周り。
ボディ同色のステアリングは前のオーナーが交換したものでしょう。
シフトは5速マニュアル。オートマなんてあるわけねぇ。
ついでに言えばパワステもねぇ。パワーウインドウもねぇ。そもそも窓なんて10cmくらいしか開かねぇ。
ETC必須。この前係員に直接料金払う駐車場でウインドウからお金払えなかったのでドア開けたらめっちゃ驚かれた。(笑)
というわけで、こんな20年オチの軽自動車買っちまいました。
「なんでそんなクソ古い軽自動車なんて買ったんだよ。」
と思われるかもしれませんが、ずっと欲しかったんです。なぜなら唯一無二だから。
キホン軽自動車なんかにまったく興味ないのですが、こいつだけは別。
それでもギモンな方は、カーセンサーネットなんかでこの車検索してみてください。
20年落ちと言う事を考えたら、きっとビックリするはずですから。
で、以前のWiLL VSはどうしたのかって?
まだあるよ。
WiLL VSは実用。
AZ-1は完全趣味。
ついに2台持ち始めました。
こんなことができるのも、WiLL VSがまるっきりぶっ壊れない優良車であるおかげです。
マセラティと大違いで。(笑)
すご✨✨
いつかその片足しか入らない助手席に乗せて👍