前回の続き、購入した新ママチャリ号のお話です。
ママチャリ代わりとは言えキャノンデールのバッドボーイという大盤振る舞いをしてしまったわけですが(笑)、自転車好きとしては非常に気になるのが、レフティーという独特の構造を持ったフロントホイール。
早速どうなっているのかを見るためにフロントホイールを外してみました。
フロントホイールを外すためには、フロントのブレーキキャリパーをまず取り外さなくてはいけません。
そこがレフティーの最大のウィークポイントかと思われます。
メンテの為にフロントホイール外すたびにブレーキキャリパーの位置決めをしなくちゃならんのですよ、あぁめんどくせぇ。
で、アクスルは上の写真のような感じ。
確かにかなり頑丈に固定されてます。
そして外したホイールのハブはこんな感じ。
一般的なハブとは比較にならんくらい径の大きなシールドベアリングがそこにあります。
で、逆側からアクスルにホイールをボルト止めすると。
このオレンジのシールドベアリングに結構負担がかかりそうな構造ですね。
ベアリングの規格だけ調べておいてグズってきたら交換を考えておいた方が良さそうです。
ちなみに自転車マニアとしてはこれまた気になる重量ですが、ペダルなしの状態で12.34kg。
1234と数字の並びが綺麗でした(笑)。
クロスバイクとしてはちょっと重めな感じがしますけど、どうでしょうね。
と、ひととおり自転車を眺めてみたところで、実際にちょっと乗ってみました。
アーバンバイクという売り文句だし、自分も実際ママチャリ代わりに使うつもりなので街中をちょっと乗ってみてのお話になりますが、実際走ってみると車体の重さをあまり感じる事無く、というかかなり軽快に走ります。
ハブの転がりが結構良い印象がありまして、惰性走行でもスピードの落ち方はロードバイク並み、というとオーバーかもしれませんが、かなり転がります。
気になっていたレフティーの剛性ですけど、これも全く文句なしどころか相当剛性は高め。
ですがそのせいで横剛性は良いのですが縦剛性があり過ぎて路面の段差などでの突き上げが結構ハンドルに来ます。
そしてその剛性感とヘッドアングルが立ち気味なのも相まって、コーナーリングはめちゃくちゃシャープ。
かと言ってストレートで安定しない事もなく、両手離してもちゃんと真っすぐ進んでくれます。
ジオメトリーの全体的なバランスが良いんでしょうね、なかなか面白いバイクですよこれ。
しかし。
ちょっと突き上げがとがっているけどシャープでキレのある乗り心地のフレームにタイヤは太いけど1サイズ小径で軽く、転がりのいいホイールのおかげで軽快であることは確かです。
が、バイク全体の総評として一言で表すなら、
軽快だけどスムーズではない。
なぜそんな印象なのか。
答えは簡単、自転車好きなら乗ってみて一発で原因が解ります。
悪いのはすべて、
コンポーネント。
クランク、フロントディレイラー、
リヤディレイラー、スプロケ。
更にシフトレバー。
全てマイクロシフトというメーカーのコンポーネントなのですけど、いや、普通の感覚ならこれで充分だと思いますよ、自転車そのものの完成車価格を考えると、使用コンポーネントはまぁ妥当な線だと思います。
だがスムーズじゃないんだよ。(笑)
フロントディレイラーのもっさり感、リヤディレイラーとスプロケの一瞬かみ合わせがずれる感じ、クランク(チェーンホイール)のチェーン飛びするんじゃないかと不安になるような頼りなさ、そしてシフトレバーのクリック感の安っぽさ。
やっぱり我慢ならねぇ。
というわけで、新規購入していきなりカスタマイズすることを初日に即決。(笑)
そのお話は、また次回に続きます。